熊野大宮大社の世界遺産登録、来年度20周年の節目の年 地場産業の活性化と発展目指し、様々な企画で発信を
紀州梅の会 紀州田辺梅干協同組合
紀州梅の会と紀州田辺梅干協同組合は去る6月6日の「梅の日」、熊野本宮大社(所在地・田辺市本宮町本宮、九鬼家隆宮司)で「梅の漬け込み神事」と共に奉納祈願を執り行った。
神事は、修祓、献餞、斎主祝詞奏上のあと、九鬼宮司が梅漬神事を行い、今シーズン収穫された青梅が早速樽漬にされ、御神酒と共に奉納され、引き続き無事に梅漬が行われた事を寿し、巫女による浦安の舞が披露された。
主催者挨拶では、九鬼宮司が謝意を表し、「本日、第18回目を迎えました事、おめでとう御座います。梅収穫の最盛期を迎え、多くの農家や加工業者の皆様が関わっていらっしゃると思いますが、取り手から受けて、買い手と、三位一体となる事で地場産業の活性化が実現できるものと思われます。
来年度は、この熊野大宮大社が世界遺産登録から20周年を迎えますが、節目の年としてこれまで以上に積極的に発信をして頂きたい。ここへ多くの皆様がご参拝にお越しになりますが、いろいろな企画の形を模索して頂き、梅振興に向けて取り組んでいただきたい。
また再来年は万博の開催も控えております。そういった事からも、この場所を有効にご活用いただき、関係各位が連携して地場産業の発展を目指していきたいと考えております。どうぞ、来年に向けて新たな企画や発信に期待しておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます」と強調した。
続いて紀州田辺梅干協同組合の前田理事長が、冒頭で「梅の日」の謂れについて言及すると共に、第18回目を迎えた「梅の日」の式典開催に感謝を述べた。また、「今年は例年以上の作柄となっており、組合事業としてPR活動、販促活動に取り組み、梅の販売に繋げ消費の拡大を目指して参ります。只今宮司様よりご提案を頂きましたので、関係者の皆様と来年度に向けて取り組みたいと存じます。
引き続き、梅干が皆様にとって身近なものであります事をご祈念申し上げます」と挨拶した。
また、自由民主党の二階俊博幹事長、自由民主党の世耕弘成参議院議員、自由民主党の鶴保庸介参議院議員らの祝電も披露された。
その後の直会では、紀州田辺梅干協同組合の大谷浩之副理事長が、乾杯の発声を行い、梅産業の発展と益々の弥栄を祈念した。