困難乗り越えた4年間の成果を披露 食品業界の課題改善に期待
令和 6 年度 ロボフレ事業報告会を開催(主催) 経済産業省・日本ロボット工業会
令和 6 年度 ロボフレ事業報告会が去る3月18日、経済産業省の講堂(所在地・東京都千代田区霞が関)で、経済産業省・日本ロボット工業会が主催(日本惣菜協会との共催)による令和 6 年度 ロボフレ事業報告会が執り行われた。
ロボフレ事業は2021年度から、4年間に渡り取り組まれてきたもので、同事業は「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」に採択されたもの。延べ 51社の惣菜・弁当メーカーと 59社の開発ベンダーとともに、その多くが世界初である17 種のロボットシステムを開発、且つ実現場への導入を強力に推進してきた。これまで、数々の難題を乗り越えながらも、実際の現場で活用され一定の成果を上げることに成功したとして、その一端が披露された。
◇
報告会は、午後1時よりスタートし、冒頭で経済産業省 製造産業局 産業機械課 ロボット政策室の石曽根智昭室長と農林水産省 大臣官房新事業・食品産業部 原材料調達・品質管理改善の阿辺一郎室長から感謝と共に、益々の活用と食品産業界の活性化を祈念した。
また、この度のプロジェクト推進に対し、(一社)日本惣菜協会の清水誠三専務理事より感謝が述べられた。
続いて、(一社)日本惣菜協会 AI・ロボット化推進イノベーション担当の荻野武フェローよりプロジェクトの全体説明が行われた。
登壇者らは挨拶で感謝を述べると共に、失敗を繰り返しながらも困難な取り組みを継続し、成果を上げてきたことに改めて敬意を表した。また、引き続き食品業界において活用され、課題の改善と事業の活性化に繋がることを祈念した。
その後の個別成果発表では、ユーザー企業(以下の4社)より、取り組み推進の概要とその成果が披露された。




〈個別成果発表〉
▽麺惣菜盛付統合ロボットシステム開発
(株)デリモ 代表取締役社長 栗田美和子/専務 栗田慶太郎
▽多機能ロボットを活用したフライ投入兼弁当盛付統合ロボットシステム開発
(株)ジャンボリア 代表取締役社長 千田法久/製造部部長 山口真範
▽惣菜製造工場向けの自律型搬送ロボット(AMR)
(株)阪急デリカ 代表取締役社長 森川保
▽惣菜・弁当製造工場初デジタルツインの実運用
(株)魚宗フーズ 代表取締役 山本雅史