献榊祭を斎行 縁結びの霊徳と豊作祈る 愛知県漬物協会青年会も漬物即売会でPR
萱津神社
全国唯一の漬物祖神である萱津神社(所在地・愛知県あま市萱津車屋19、青木知治宮司)は去る4月9日、縁結びの霊徳と豊作を祈り献榊祭を斎行。献榊祭は毎年4月の第2日曜日に執り行われており、縁結びの霊徳と共に豊作を祈願するお祭りとして知られ、あま市ではこの時期の風物詩として地元民らに親しまれている。また稚児行列や厄除けのご祈祷に来る家族連れも多く、当日は天候にも恵まれた。
今年も、公益社団法人愛知県漬物協会青年会(山田耕平会長)が展示即売会と共に漬物PRを行った。販売された漬物は、青年会会員企業らが取り揃えた各種漬物(浅漬、キムチ、奈良漬、らっきょう漬、生姜漬、ごぼう漬など多数)で、積極的な販売で成果を上げた。
愛漬協青年会が即売会、漬物PRに貢献
献榊祭は、古伝によれば日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊吹山で戦傷し、妻である宮津姫(みやづひめ)と離れ離れになったことから、二度とこのような悲しみがなきようにと祈願されたことが起源だとされている。
雌雄2本の榊をお手植えされ、後にこの2本の榊が地上2メートルほどの所で連理となり、「連理の榊(れんりのさかき)」と謳われ、ご神木として祀られた(現在は枯れてしまったとされる)。
その後、平安時代にお皇后を迎えられなかった57代天皇を心配した朝廷は縁結びの珍品の献上を布令。尾張国より「連理の榊」が献上され、めでたくお皇后を迎えられ、以来縁結びのご神木として崇敬されるようになったという。
山車と共に行列で練り歩き、また巫女姿の子供達が十二支のお飾りを手に歩く姿は話題となり、観光客らからも注目されるお祭りとなった。
そして、何より全国唯一の漬物祖神として知られる萱津神社にとって、お漬物は欠かせないもの。愛知県漬物協会青年会の即売会は来場客らに好評で、今年も用意された漬物各種は完売した。