「漬物」で野菜の消費拡大、推奨野菜摂取量350gの達成目指す
Webシンポジウムを開催 主催 農林水産省
農林水産省が主催する野菜をテーマとしたWebシンポジウムが、去る8月31日WEB形式を利用して開催された。
開催日となった8月31日は、野菜「8(ヤ)3(サ)1(イ)」の日で、時代にマッチした漬物の生産や、食生活への新たな取り入れ方等について、多様なステークホルダーとの意見交換で理解を深めたい考えとしている。
「野菜の日に、あらためて『漬物』から野菜の消費拡大を考える」をテーマに執り行われたパネルディスカッションには、秋本薫氏((株)アキモ 代表取締役社長)、上大田光成氏((独)農畜産業振興機構理事)、竹内冨貴子氏((株)カロニック・ダイエット・スタジオ主宰)、遠山 昌子氏(赤城フーズ(株)代表取締役社長)宮尾茂雄氏(東京家政大学大学院 客員教授)の5名が登壇。
主に、自社紹介と共に野菜の摂取不足を補うには最適として、漬物を活用した野菜摂取のメリットや食生活での利用方法なども紹介された。
冒頭では「つけもの−その魅力と健康力−」と題して、宮尾客員教授が講演。伝統食として1300年に渡り続く、漬物の作用や塩分との関係などを紹介。漬物の健康力では、栄養面での優れた効能についても指摘し、食生活での漬物の活用を促した。
70gの漬物摂取で野菜摂取目標の達成目指す
野菜には豊富な栄養素が含まれ、ビタミン、ミネラル、食物繊維等の重要な供給源である事は知られている。
一方で日本人は、1日当たりの摂取量が平均280g程度で、推奨される目標値の350gに満たない。そこで農水省では、ユネスコ無形文化遺産登録10周年を迎える今年、「和食」を支える「漬物」に着目。残りの70gを漬物の摂取で補い、野菜摂取350g達成を目指している。最新データに基づいた漬物の特徴等について基調講演等で理解を深め、野菜の消費拡大を目指していく考えを示している。