「甲辰」課題解決に踏み込み、着実に前進を  ~能登の今後を懸念、望まれる全容把握~

明けましておめでとう御座います。平素は、ご指導ご鞭撻を賜り、誠にありがとう御座います。能登半島地震で被災されました皆様には、お見舞いを申し上げます。

 新たな年を迎え希望をもって着実な一歩を踏み出さんとする元旦に、能登半島で最大震度7が観測され、珠洲、輪島をはじめ、全域で多くの方が被災し、今なお全容が明らかとなっていない。

 私事で恐縮だが、近しい親戚が被災し避難所生活を強いられている。両親の実家は、祖父母がなくなって以降、空き家になっていたこともあり昨年末に解体が完了し被害の影響はないものとみられるが、津波もしくは土砂災害の懸念もある。しかしながら、トンネルの崩落をはじめとして道路の陥没や隆起などから、しばらくは現地へ近づくことは難しいのかもしれない。いずれにしても、親戚一同が無事でいることが何よりであり、これから先の復旧、復興に向けた道筋が明確となるまでにどれくらいの時間を要するのかが、気になるところだ。

 海に囲まれた半島は、多くが山間部で占められており、自衛隊による支援を阻んでいる。様々な要因から現状の把握を困難にしているが、寒さ厳しい被災地の今後が懸念される。依然、携帯電話の通話が難しいエリアもあり、ライフラインの確保と共にインフラの正常化が望まれる。暫くの間、復旧が進むことを待つほかないのだろうが、早急な対応が望まれる。

「激動」のスタートも「変革」、「躍進」を目指して

 2024年が明け、「甲辰」の年を迎えた。「変革」や「激動」がキーワードに挙げられ、時代が大きく動く年、また躍進の年ともいわれ、今年は成果を上げて一歩、そして二歩と前進を目指したい。

 過去の辰年は、世界初の高速鉄道として「東海道新幹線」の開通(1964年)や、青函トンネル、瀬戸大橋の、東京ドームなど大型建造物の竣工(1988年)、また2000年では都営大江戸線が開通し、2012年にスカイツリーが開業している。2000年はシドニー五輪で高橋尚子さんや田村涼子さんの金メダル獲得、2012年では京大の山中伸弥氏がリプログラミングに成功したiPS細胞の作製は、日本を沸かせた。

 努力が実り、夢が叶いやすいという今年、水面下で準備してきたこと、積み重ねてきたことが着実に結果に繋がるという。

 コロナ禍は指針もないままに、ただ息を潜めていたというわけでもないのだろうが、一昨年前から続く物価高にもあえぎ、漬物業界でも倒産が散見された。確かに打撃は受けていたのだろうがが、コロナ以前から業績悪化に苦しみ、その後も何の対応もしてこなかった(できなかった?)企業がそのような結末を迎えたのではないのか。昨年以降、出店攻勢の小売事業者や、新ブランドを立ち上げ1号店を出店した(漬物以外の)企業もあり、物価高でもそれ以上のサービスと厳選したアイテムでこの難局にチャレンジしている。コロナ過であっても、新規顧客開拓で売上増を目指して、着々と準備をすすめてきたのだ。

 漬物企業で組織・運営されている全国団体である全日本漬物協同組合連合会では、これまで課題の共有が進められてはきた。しかし、具体的な施策の打ち出しとはいかず模索が続いてきたが、今期中に何らかの動きがみられることを期待したい。よく「組合活動に対してメリットがあるのか」と指摘されるが、加盟企業の規模やカテゴリーも幅広く、だからこそ有益性もそれぞれ同等とはいかないのではないだろうか。いずれにしても、単純に良し悪しを量ることは難しいが、今期スタートしている委員会メンバーの世代にも、30代から40代が増えてきており、果敢にこの窮状に取り組もうと模索しているだけに、今後の動きを注視していきたい。 

 今年も、いよいよ全国各地で新年会開催と共に2024年がスタートする。課題を改善し、着実に前進する一年と期待したい。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA